①:ホットヨガでなぜ頭痛になる?
ホットヨガは体を外側から温めながらおこなうヨガです。ヨガそのものにも体を温める効果があるため、ホットヨガでは体の内側と外側の両方からしっかりと体を温めることができます。そのため、体の柔軟性も高くなり、ヨガの効果をよりしっかりと感じられるというメリットがあるのです。しかしながら、ホットヨガをおこなっていると、頭痛の症状が出る人もいます。ホットヨガに取り組むと、なぜ頭痛の症状が出てしまうのでしょうか。ホットヨガで頭痛になる理由はいくつか考えられます。ホットヨガで頭痛になる理由についてみてみましょう。
*水分不足になっている
ホットヨガは、一般的なヨガ以上に汗をしっかりとかきます。そのため、体の中の水分がすぐに外に出ていってしまいます。しかし、ホットヨガをおこなう空間は湿度も高い状態です。湿度が高い環境では、人は自分の体が水分不足になっていることになかなか気がつかないといわれています。そのため、ホットヨガをしていると、体の水分不足に気がつかずいつの間にか脱水症状になっているケースもあるのです。脱水症状になると、体の中の血液量も減ってしまい、頭にしっかりと酸素が行きわたらなくなります。少ない血液からどうにか酸素や栄養を取り込もうとするため、頭の血液が拡張します。頭にはさまざまな神経が張り巡らされているので、血管が拡張すると神経を圧迫して頭痛を引き起こすことがあります。後頭部やこめかみに痛みを感じたときは、水分不足を疑ったほうがよいでしょう。
*酸欠になっている
ホットヨガに熱心に取り組んでいると、酸欠になってしまっている可能性もあります。ホットヨガのスタジオは高温多湿の環境が必要なため、換気がしっかりと行き届いていないこともあります。さらに、たとえスタジオの酸素が十分にあっても、ホットヨガの初心者は呼吸がしっかりとおこなえない可能性もあり、それにより体に二酸化炭素がたまってしまうケースもあります。体に必要な酸素が不足すると、全身の細胞がそれぞれ酸素を多く取り込もうとして血液も拡張します。頭でももちろん血液が拡張するため、頭痛が引き起こされてしまうのです。
*血圧が上昇している
人は運動をおこなうと、血圧が上昇します。ホットヨガでは通常はそこまで急激な血圧の上昇が起こるわけではありません。しかしながら、初心者などはつい頑張り過ぎてしまうこともあります。そうなると、筋肉がもともとの力以上に働いてしまう可能性もあるのです。そうなると、血圧は一気に上昇してしまう可能性があります。血圧が急激に上昇すると、頭痛の原因になります。なぜなら、血圧が上昇すると脳内に軽いむくみが引き起こされるからです。一度上がった血圧を下げるには、ある程度の時間が必要になります。そのため、一度血圧が上昇して頭痛が起きてしまうと、なかなか頭痛は治りません。
*熱中症になっている
ホットヨガに取り組んでいると、熱中症になる可能性もあります。もちろん、体調に気を使いながら取り組めば、熱中症になる可能性は低いです。とはいえ、もともと自律神経のバランスが乱れている人や汗をかきづらい人であれば、体に熱がこもりやすいため、熱中症の症状が引き起こされることもあります。熱中症になり体に熱がこもってしまうと、熱を発散させるために血管が拡張します。そうなると、頭の血管も拡張するため、神経に触って頭痛が起こることがあるのです。熱中症により頭痛が起きた場合は、ズキズキとした痛みが出ることが多いです。
②:レッスン中頭痛が起きてしまった時はどうしたらいい?
ホットヨガのレッスン中に頭痛が起きてしまったら、どのようにして対処すればよいのでしょうか。特に初心者はホットヨガの最中に頭痛が起きる可能性も低くはないので、注意が必要です。ここではホットヨガのレッスン中に頭痛が起きたときの改善方法について紹介します。ホットヨガをはじめる前に確認しておくとよいでしょう。
*不足している水分をとる
ホットヨガのレッスン中に頭痛が起きたときは、水分が不足している可能性が高いです。そのため、少しでも頭痛を感じたときは水分を多めに摂取するようにしましょう。体内の水分不足が解消されると、自然と頭痛も治る可能性があります。どんなときでも水分をしっかり摂取できるようにするためには、必要だと思われる量よりも多めに水分を用意しておいた方が安心です。また、水分は冷たいものよりも常温のものを用意したほうがよいといわれています。
*ゆっくり休む
ホットヨガをしていて頭痛が起きたときは、ゆっくり休むことも大切です。頭痛が激しい場合は、レッスンを中断して過ごしやすい環境で安静にしましょう。ホットヨガは無理をして取り組んでも、体によい効果は期待できません。そのため、体調が悪くなったときはしっかり休み、症状が改善したら再びレッスンに取り組むようにしたほうがよいでしょう。
*レッスンが終わったらカフェインを摂取する
ホットヨガ後に頭痛を治すためには、カフェインを摂取するという方法もあります。カフェインには血液を収縮させる効果があるため、運動によって広がった血管をもとに戻して頭痛を改善する効果が期待できるのです。ただし、運動前にカフェインをとると逆効果になる恐れがあります。そのため、頭痛が心配な場合でもカフェインを摂取するのはレッスンの後にしましょう。なお、カフェインの過剰摂取には副作用もあるため、とり過ぎには注意が必要です。
③:これさえ気を付けていれば安心!プロが頭痛にならない予防策をご紹介します。
ホットヨガのレッスンを受けるなら、できるだけ頭痛は避けたいですよね。ホットヨガのレッスンを受けるときは、あるポイントに注意すると頭痛を予防できる可能性があります。ここでは、ホットヨガにおける頭痛を根本的に防ぐ方法を紹介します。
*参加者が少ないレッスンに参加する
頭痛を避ける方法としては、参加者が少ないレッスンを選ぶというのもひとつの手です。スタジオでレッスンを受けている参加者の人数が多ければ多いほど、空気中の酸素は多く消費されることになります。そうなれば、当然ながら酸欠になる可能性は高くなるでしょう。参加者が少なければ、インストラクターの目がひとりひとりに行き届きやすくなるため、体調が悪化したときにもすぐに気がついてもらえるという利点もあります。
*水分補給をしっかりする
ホットヨガで頭痛になるのを避けるためにもっとも重要なのは、しっかりと水分を摂取することです。ホットヨガをおこなうときは、1時間で1リットルくらいは水分をとってもまったく問題ありません。汗として体内の水分がどんどん体の外に出ていくので、たくさん水分をとってもすぐに汗として排出されていきます。ホットヨガでは、水分を多めにとることが重要です。ホットヨガのレッスンに取り組むときはミネラルウォーターなどを必ず持参するようにしてください。
ホットヨガのレッスンでは頭痛が起きてしまうこともあります。体調を整えながらレッスンを受けるためには、頭痛の原因をおさえてしっかりと対策することが大切です。準備を万全に整えて、ホットヨガのレッスンを楽しくおこないましょう。