ヨガは寝る前におこなうと、さまざまなよい効果をもたらすといわれています。具体的には、ヨガはどのような効果を発揮するのでしょうか。今回はヨガの効果とともに、寝る前におすすめのヨガのポーズについて紹介します。寝る前にヨガをする場合の注意にも触れるので、ぜひチェックしておきましょう。
①:痩せやすくもなる?寝る前ヨガの効果。
寝る前にヨガをおこなうと、どのような効果を得られるのでしょうか。まずは、寝る前にヨガをおこなうことで得られる効果の種類について確認しておきましょう。
■眠りによい状態を作れる
ヨガをすると、体をしっかりとほぐすことができます。1日過ごした体は、緊張で凝り固まっていることも多いです。しかし、寝る前にヨガをする習慣を取り入れて体をほぐすようにすれば、血行をよくした状態で眠りにつくことができます。体が温まっている状態だと、ゆったりと落ち着いた気持ちで眠りにつくことができます。ヨガをすると余計なことを考えなくなるので、寝る前にその出来事や明日の心配をして眠れなくなるということがなくなります。
■心身をリセットできる
寝る前にヨガをおこなえば、眠りにつく前に心身をリセットすることができます。何か失敗をしてしまったとしても、夜にヨガをすることで心身をリセットできれば、また明日も頑張ろうという気持ちがもてるようになるでしょう。また、普段よりも怠惰な生活をしてしまった日でも、夜にヨガをおこなえば体内をしっかり活性化することができます。反対にハードワークだった場合でも、ヨガをおこなえば心身をリラックスさせることができるので、疲れを明日に持ち越さずにゆっくり休むことができるでしょう。
■自律神経を整えられる
ヨガには自律神経を整える働きもあります。自律神経とは、人の体の呼吸や内臓を司っているものです。自律神経はしっかりと呼吸をおこなうことで、間接的にコントールすることができるといわれています。現代人は忙しい毎日を送っており、ストレスも多いために深い呼吸をきちんとできていないことも多いです。そのため、毎日寝る前にヨガをおこなうことでゆっくり深呼吸すると、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。忙しいときこそ念入りにヨガに取り組むようにすることで、心身を元気な状態で保ちやすくなるでしょう。
■ダイエット効果を期待できる
寝る前のヨガにはダイエット効果も期待できるといわれています。なぜなら、ヨガで血流がよくなると自ずと代謝がアップするからです。眠っている間に燃焼できる脂肪の量も増えるため、ダイエット中の人はヨガを取り入れるとよいでしょう。なお、ヨガにはストレスを軽減する効果もあるため、ダイエット中に好きなものを食べられないことへのイライラを抑えるのにもききます。
②:寝る前のヨガにオススメのポーズ
寝る前にヨガをおこなう場合、具体的にどんなポーズを選んだらいいのでしょうか。ヨガにはさまざまなポーズがありますが、特に寝る前におこなうのに適したポーズがあります。ここでは、寝る前におこないたいヨガのポーズを厳選して紹介します。
■三日月のポーズ
三日月のポーズは、全身をしっかり伸ばすのに効果的なポーズです。最初に四つん這いになったら、両手を肩の下に置きます。右足を両手の間に出したら、上半身を起こして膝が直角になるようにしましょう。そうしたら、両手を右ももの上に乗せて背中を引っ張り上げます。このとき、しっかり息を吸うようにするのを忘れてはいけません。次に息を吐きながら、腰を下に落とします。さらに、息を吸って両手を頭の上を通して後ろへ反らしていきます。無理のない範囲で体をしっかり反らせるのがポイントです。息を止めないように気を付けながらリラックスしてポーズをとりましょう。
■ダウンドックのポーズ
ダウンドックのポーズは、ヨガの中でも基本のポーズです。四つん這いになって手を肩幅、脚を腰幅に合わせて開きます。そして、腕と太ももが床に垂直になるようにキープしましょう。そうしたら、両手をさらに前方に歩かせ、両足のつま先を立てます。ゆっくり息を吐いて膝を持ち上げるようにし、腰は十分に伸ばして床と体で三角形を作るようにします。最初は難しく感じるかもしれませんが、体に力を入れ過ぎず自然な状態で体をキープするようにしましょう。
■チャイルドポーズ
チャイルドポーズは、体を休ませるためのポーズです。四つん這いになって両手を肩幅に開いたら、そのまま息を吐いて体を前に倒します。呼吸をゆっくり続けながら、腕や肩の力を抜いてヨガマットに沈んでいくようなイメージをもちます。ポーズをゆっくりキープすることで、心身の両方を深くリラックスさせることができます。
■ハッピーベイビーのポーズ
ハッピーベイビーのポーズをとるときは、まず仰向けになります。そして、息を吐きながら膝を曲げてお腹のほうに足をもってきましょう。次に、息を吸いながら両足の外側を両手で押さえます。足首が膝の真上にくるようにしてすねは床に対して直角になるようにします。背骨を伸ばして尾骨は床のほうに押し付けるようにしましょう。30秒以上この姿勢を保ったら、息を吐きながら両足をもとの位置に戻します。横になりながらおこなうので、ゆったりと落ち着いた気持ちを保ちながらおこなうようにするとよいです。
③:寝る前にヨガをする時の注意点。
寝る前にヨガをおこなう場合は、気を付けたほうがいいこともあります。注意点を意識しないと逆効果になることもあるので無理は禁物です。最後に、寝る前にヨガをおこなう場合の注意点について説明します。
■食事をとってから時間をあける
ヨガは食事をとってすぐの状態でおこなってはいけません。ヨガは内臓に負担をかけることがあるため、食べ物を食べたばかりのときにおこなうと具合が悪くなることがあります。寝る前にヨガをおこなうなら、夕食は早めに食べ、食事から数時間あけたうえでヨガをおこなえるように調整しましょう。
■お風呂の後におこなう
ヨガは汗をかくため、お風呂に入る前におこないたいと思う人もいるかもしれません。しかし、寝る前にヨガをおこなうことによる効果を期待するなら、ヨガはお風呂に入って寝る準備を整えた後でおこないましょう。そうしたほうが、心身を整えた状態ですぐに眠りにつくことができます。汗をかかない程度にゆったりとヨガに取り組むようにするのがポイントです。
■無理をしない
ヨガは無理をしてポーズをとってはいけません。特に夜の寝る前にヨガをおこなうときは、なるべく自分にとってきつくないポーズをするようにしましょう。心身をリラックスさせることに重きをおき、無理せずおこなえるポーズをおこなってください。
寝る前にヨガに取り組めば、さまざまなよい効果を期待できます。毎日の疲れが気になったり、なかなかリラックスできなかったりする方は、寝る前にヨガをする習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。最初はヨガのポーズが難しく感じられても、徐々に慣れてくると上手くポーズがとれるようになります。最初はスタジオに通ってポーズの基本をマスターするのもひとつの手です。ヨガを取り入れて、心身をよい状態に保ちましょう。