ヨガポールは、使用することで様々な効果を得ることができるとても便利なものです。今回は、ヨガポールに一体どのような効果が期待できるのか。ヨガポールの目的別の使い方をご紹介します。また、ヨガポールの選び方についても紹介するので、ぜひこの記事を参考にして、ヨガポールを使ってみてください。
ヨガポールとは
ヨガポールとは、医療機関でリハビリなどに使われるフォームローラーと呼ばれるローラーの一種で、健康器具になります。
細長い円柱状の棒(長さ1m、直径15cmほど)が一般的なタイプであり、クッション性もあります。
エクササイズポールやリセットポールなど様々な呼び方がありますが、ここではヨガポールとして紹介させていただきます。
ヨガポールの効果
ヨガポールを使うことで、様々な効果を得ることができます。
第一に、リラクゼーション効果があるということです。単純にヨガポールに仰向けで寝てみると普段しないような姿勢になりますよね。上半身の力が抜け、胸が開いていると感じる方も多いのではないでしょうか。
胸を開くことで、いつも以上に酸素を取り込むことができ、その深い呼吸により副交感神経が活発になります。その結果心身をリラックス状態に導いてくれるのです。
第二に、体幹(インナーマッスル)を鍛えられるといううれしい効果があります。ヨガポールに乗っていると、バランスをとるために自然とインナーマッスルに力がかかります。その結果、インナーマッスルを鍛えられるのです。
インナーマッスルを鍛えれば、下腹のぽっこりの解消も目指せますし、脂肪が燃えやすくなり、ダイエットにも繋がります。また、姿勢をキレイにキープすることも苦ではなくなるので、肩こりなどにも効果があると言われているのです。
ヨガポールの使い方を用途別に紹介!
体幹トレーニングの方法
体幹を鍛えたい時は、ヨガポールの不安定さを利用しましょう。不安定な姿勢でトレーニングを行うことで、筋肉により負荷がかかり、運動強度があがります。
いくつか運動方法を紹介しますので、好きに組み合わせて運動してみてください。
片足上げ下げ運動
- ヨガポールの上に仰向けに寝て、片足全体をピンっと上に上げます。
- 片足を上げた状態が安定したら、上げた足を斜め下方向へおろすという動作を10回行いましょう。呼吸することを忘れないでください。
- 終わった後は足を入れ替えてください。
ヨガポール上での腹筋運動
- ヨガポールの上に仰向けに寝て、両足を床に立てます。
- 両腕は首の後ろで組み、息を吐きながら、みぞおちとへそを近づけるイメージで腹筋に力を入れましょう。
- 力を入れつつ呼吸を続け、3秒ほど体勢をキープします。
- 力を抜いてもとに戻る時は、息を吐きながら戻りましょう。
全身ツイスト運動
- ヨガポールの上に仰向けに寝て、両腕をまっすぐ上に上げます。
- 左右どちらかの手首をつかみ、息を吐きながら、手首を掴んでいる手のほうへ上半身を。手首を掴まれているほうへ下半身をひねりましょう。
- そのまま数回呼吸を繰り返したら、身体を元に戻しましょう。
- 戻ったら、左右を変えて同様に行いましょう。この動作は左右5回ずつ行うといいでしょう。
ストレッチの方法
ヨガポールでストレッチを行うなら、静的ストレッチで行うと良いでしょう。静的ストレッチとは、20~30秒間同じ姿勢を続け、筋肉を緩めるストレッチのことです。
もちろんヨガポールがなくても行えますが、ヨガポールを使うことで、床との隙間ができ、自重を使ってストレッチすることができるのでより効果的になります。
他にも、ヨガポールの上に仰向けに寝て、一度両腕を前に伸ばしたあとに、ゆっくり両腕を床におろすことで、通常の動作で行う可動域より肩を動かすことができるので、筋肉がほぐされ、可動域が広くなるでしょう。
ヨガポールの選び方
ヨガポールは芯の素材によって、硬さ・耐荷重などが異なります。自分にあったヨガポールを選択することで、よりよい効果を発揮するので、ぜひヨガポールの素材に関してこだわりましょう。
発泡オレフィン系樹脂(EPE)
多くのジムなどに採用されているタイプが、発泡オレフィン系樹脂(EPE)を素材としたヨガポールです。耐久性が高く、多くの人や長時間使っても壊れにくくなっており、毎日しっかりと使用したい方や、家族や友人同士で共有して使いたいという方に向いている素材になります。
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)
発泡オレフィン系樹脂(EPE)より柔らかいため、ジムで使って痛かった思い出がある方は、ぜひエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)を選んでみてください。
また、EPEより安価なため、ヨガポール初心者の方でも最初のヨガポールとしてオススメです。
ポリエチレン(PE)発泡
EPEやEVAよりさらに硬いことがポリエチレン(PE)発泡の特徴です。ただし一番軽いので、女性や高齢者の方でも運びやすいです。また、EVAよりさらに安価なため、耐久性はおとりますが、ポリエチレン(PE)発泡からはじめてみるというのもいいでしょう。
ヨガポールでさらにヨガを効果的に!
今回は、ヨガポールの使い方として、体幹を鍛える使い方とストレッチの使い方を紹介しました。
ヨガを行う前にヨガポールでストレッチしていれば、ケガの防止にも繋がり、より筋肉を上手く使うことができるでしょう。
家でヨガポールを使うのもいいですが、ヨガスタジオでヨガを行う際は、ヨガポールでストレッチしてから行ってみてください。