ヨガは通常のストレッチや運動とは異なり、動きと呼吸を連動させて行うので心と体のリラックス効果が期待できます。
そのため呼吸に重きを置いていますが、その呼吸法が独特のものなんです。
ヨガの呼吸法にはいくつか種類があります。今回はそれぞれの呼吸法とその効果をご紹介します。
ヨガの呼吸法の種類!
ヨガには様々な呼吸法が存在しています。
- 腹式呼吸。
- 胸式呼吸。
- 片鼻呼吸。
- ウジャイ呼吸。
- カパラバティ呼吸法。
- シータリー呼吸法。
これは代表的な呼吸法であり、このほかにも様々な呼吸法があります。
宗派やヨガの種類によって使用される呼吸法は違いますが、この中でもっとも代表的な呼吸法は「腹式呼吸」と「胸式呼吸」です。
腹式呼吸(ふくしき こきゅう)
腹式呼吸というと聞いたことがある人も多いのではないのでしょうか。
この呼吸法では、息を吸いながらお腹を膨らませ、吐きながらお腹をへこませます。ヨガでのポーズや動きの中ではこの呼吸方法が用いられることが多くあります。
胸式呼吸(きょうしき こきゅう)
次に胸式呼吸は、腹式呼吸がお腹を膨らませ凹ませるのに対して、こちらは肺のやや上部の胸を意識した呼吸法です。
息を吸って胸に送り込むことで、胸が膨らみ、吐くことで戻すという呼吸法で、ヨガではポーズをとる前などの準備段階で用いられることが多くあります。
また、体幹を鍛えるピラティスでも用いられることが多い呼吸法です。
ヨガの呼吸法のコツ!
ヨガを始めてみたけど、呼吸方法が独特で難しい・・・。
ポーズに必死になってしまってどうしてもうまくできない・・・。
始めたばかりの頃はこんな悩みを抱えてしまうことがよくありますよね。
ポーズに気を取られてしまって呼吸が止まってしまったり、呼吸を意識しすぎてポーズがおろそかになってしまったりと、せっかくヨガを始めてもなかなか思うようにできないとストレスが溜まってしまいますよね。
ここではヨガの呼吸法の簡単なコツを幾つかご紹介します!
*「吸う」、「吐く」の息の長さを同じにする
まずは、吸う息の長さと吐く息の長さが同じくらいになるように意識してみましょう。
一気に吸いすぎない、吐きすぎないように意識をするだけで呼吸が浅くなってしまったり止まったりすることを防ぐことができます。
*鼻呼吸を意識する
腹式呼吸、胸式呼吸などでは鼻から息を吸い、鼻から息を吐きます。
近年では口呼吸に慣れてしまっている人が多いため意識がそれてしまうと鼻呼吸がうまくできないことが多いようです。
鼻から吸って胸やお腹に空気が向かっていき、吐くときは胸やお腹から空気が抜けていくのをイメージして行ってみましょう。
*ポーズをとるときに呼吸を止めない
呼吸法に慣れるまで、まずはポーズをとるときに呼吸を止めないことを意識してみましょう。
ポーズをとっているとき、その動作が限界だ!と感じると、どうしても呼吸が止まってしまいがちです。
苦しい!限界だ!と感じたときは、まずしっかり息を吐いてみましょう。
ヨガの呼吸法の効果!
様々あるヨガの呼吸法ですが、実はそれぞれに異なった効果があるのです。
腹式呼吸の効果
腹式呼吸は副交感神経を活発にする働きがあるため、気持ちを落ち着けたり、リラックスするのに効果的です。さらにはお腹を膨らませたりへこませたりして横隔膜を動かすので、内臓器官のマッサージ効果もあり便秘解消にも効果があるのです!
胸式呼吸の効果
胸式呼吸では逆に、交感神経を活発にする働きがあるので、体をスッキリさせたいときや目覚めさせたい朝や昼過ぎなどに効果があります。
さらに、胸を膨らませ肋骨を大きく広げて行う呼吸法でもあるので、姿勢を正すのにも効果があります。
まとめ
慣れるまでは難しいヨガの呼吸法ですが、コツをつかんでしっかりと意識すればできるようになります。慣れてきたら、ヨガだけでなく普段の生活にも取り入れて、生活の質を上げていきましょう!