ヨガの種類は全部で30種類以上!!
日本で知られている主要なヨガの種類をあげると、およそ32種類あります。実際には、数えきれないほど多くのヨガの種類があります。今回は、そのなかでも幾つかのヨガについて説明していきます。
・流派の違い
ヨガにはさまざまな流派がありますが、例として4つを見てみましょう。
*カルマヨガ
カルマヨガは、紀元前800~500年頃から行われている歴史あるヨガです。カルマヨガは「行動のヨガ」とも呼ばれており、目の前の行うべき行動に対して代賞や結果を求めず、今を受け入れる事で自己を浄化していく事を目的としています。ポーズをとることよりも、ヨガ哲学の教えが重視されるヨガです。
*沖ヨガ
沖ヨガは、古典的なインドや中国、日本の思想や健康法が組み合わされ体系化したヨガです。沖ヨガでは、健康を守って病気を予防するには、自分自身のバランスを整えることが大切だという考え方をします。また、心や体とともに食事もヨガの一部として考えるのが特徴です。食事は、マクロビオティックの考え方が中心となっています。
*クリパルヨガ
クリパルヨガは、ヨガを3つのステージに分けて考えるのが特徴的なヨガです。ステージを追うごとに、自分自身の心や体、精神についてより深く向き合うことができます。クリパルヨガでは、ヨガをエクササイズとしてではなく、生活に取り入れることを目的としています。そのため、本格的にヨガを学びたいという人におススメです。
*シヴァナンダヨガ
シヴァナンダヨガは、ポーズ、瞑想、呼吸を同等のものとして位置付けており、それらを合わせて行うことを重視しています。シヴァナンダヨガでは、複雑なヨガの考え方を5つに分けています。1つ目が適切な運動、2つ目が適切な呼吸、3つ目が適切なリラクゼーション、4つ目が適切な食事、5つ目がポジティブシンキングと瞑想です。
・ヨガをする場所や環境の違い
ヨガのなかには、ヨガを行う場所や環境が決まっているものもあります。
*ホットヨガ
ホットヨガは、温度と湿度が高い施設のなかで行うヨガです。エネルギー消費量が多くなるため、たくさんの汗をかきます。そのため、ホットヨガにはリフレッシュの効果もあります。ホットヨガは、冷え性を改善したい人や、ヨガの効果をより高めたいという人に向いています。
*岩盤ヨガ
岩盤ヨガは、ホットヨガと同じく温度と湿度が高い環境で行うヨガです。ホットヨガは暖房器具などを使用するのに対し、岩盤ヨガは岩盤浴に使う岩盤で部屋を暖めます。そのため、岩盤ヨガは、より自然な温度で体を内側からしっかり温めることが可能です。そのため、ホットヨガよりも冷え性改善やコリ解消に効果的です。さらに遠赤外線やマイナスイオンといった健康効果も期待できるところが嬉しいポイントとなっています。
*エアリアルヨガ
エアリアルヨガは、専用のハンモックを使って行うヨガのことです。ハンモックが必要なため、エアリアルヨガは専門のスタジオで行う必要があります。このハンモックは薄い布でできており、スタジオなどでは天井からつるされていることが多いです。通常のヨガではできないポーズも比較的簡単にとることができ、浮遊感がリラックス効果をもたらします。体がかたい人でもハンモックに身を委ねれば、無理なくヨガのポーズをとることができます。
・使うアイテムの違い
ヨガは基本的にはヨガマットを使用して行います。なかには、ヨガマット以外にアイテムを使用するヨガもあります。
*アイアンガーヨガ
アイアンガーヨガは、ポーズを支える道具を使用するヨガです。ブロックやベルトのほかに、プロップスと呼ばれるヨガの道具を使用することがあります。初心者や柔軟性のない人にもおススメできるヨガで、講師が個人に合わせた細かい指導を行うのが特徴です。
*アロマヨガ
アロマヨガは、天然のアロマオイルを焚いた部屋で行うヨガです。アロマディフューザーなどでアロマの香りを空間に漂わせます。アロマヨガには、アロマテラピーとヨガの相乗効果が期待できます。気持ちを整えたいときにはぴったりのヨガです。香りで呼吸を意識できるため、呼吸をより深めることも可能です。
ダイエットにおススメのヨガ
ヨガは体を内側から活性化させる効果があるため、ダイエットにもおススメです。とくにダイエットに効くヨガとしては、以下のものがあります。
*アシュタンガヨガ
アシュタンガヨガは、ヨガのなかでもとくに運動量の多いヨガです。ダイナミックな動きが多く、流れるように体の状態を変化させていきます。呼吸と動きを連動させながら体を動かすことで、集中力を高めつつ、体の循環をよくすることができます。アシュタンガヨガは、「動く瞑想」とも言われ心身をともにしっかり鍛えることができるヨガです。
*パワーヨガ
パワーヨガは、体のエネルギーをたくさん使用するヨガです。パワーヨガはアシュタンヨガから派生したものとも言われています。パワフルなエクササイズで、体を鍛えることができます。立って行うポーズが多く、次のポーズへ流れるように姿勢を変えていくのが特徴的です。
*ヴィンヤサヨガ
アメリカで生まれたヴィンヤサヨガは、革新的なヨガと言われているほど、自由が高いヨガです。体を大きく動かすのが特徴で、その連続的な動きはダンスにも似ています。インナーマッスルを鍛える効果があり、リラックスしながら運動したいという人にはおススメです。
リラックスや安眠にオススメのヨガ
ヨガでは瞑想も行うため、心を穏やかに落ち着かせる効果があります。そのなかでもとくにリラックスや安眠の効果があるのは、以下のヨガです。
*陰ヨガ
陰ヨガは、1つのポーズを数分間保ち続けるのが特徴的なヨガです。こうすることで、心や体の筋肉の緊張をしっかりほぐすことができます。陰ヨガでは、体の力を抜くことがとくに大切です。自分自身と向き合うことで、心や体のコンディションや変化と向き合います。陰ヨガのポーズは座ったままあるいは寝たままで行うものが多く、動きもゆっくりです。そのため、誰でも気軽にはじめることができます。ポーズの種類も少ないため、覚えやすいのもポイントです。
*リストラティブヨガ
リストラティブヨガは、ほとんど不動でできるヨガです。体が休まりやすい角度で横になり、心身を深く休ませます。プロップスを使用して体の角度を調整したり、ブランケットで体を温めたりして行います。疲れがたまっていたり、緊張状態が続いていたりする人におすすめです。一般的なヨガのポーズをとるのが難しい人や高齢などでけがの心配がある人でも、無理なく取り組むことができます。
*リラックスヨガ
リラックスヨガは、その名のとおり心身のリラックスを目的としたヨガです。座ったままで行うポーズが中心です。ゆっくり呼吸しながら、無理のない簡単なポーズをとることで心と体を休めます。難しいポーズをとることは基本的にないため、初心者や体がかたい人でも、自分のペースで続けることが可能です。リラックスヨガが終わったあとは、心も体も穏やかで落ち着いた状態になります。
妊活におススメのヨガ
妊活におすすめのヨガとしては、妊活に特化した、妊活ヨガがおすすめです。妊活ヨガでは、ヨガで妊娠しやすい体作りをサポートします。妊娠するには、体の血流をよくして、子宮を温めることが重要です。その為、岩盤ヨガはとても効果的と言えます。そのことを念頭に置き、体を柔らかくしながら温めていきましょう。