①:ヨガは冷え性改善に効果抜群!
ヨガは冷え性を改善するのにとても役立つといわれています。なぜなら、ヨガをおこなうと、筋肉の動きを活発にすることができるからです。ヨガには筋肉を伸ばしたり縮めたりする動作、関節を緩めたりするポーズなどが豊富です。こういった動きをおこなうことで、体をしっかりと鍛え上げることができるようになっています。また、ただ単に身体を鍛えるだけでなく、姿勢を正しい位置に戻す効果も期待できるでしょう。そうなると、体の内側の機能も活性化されるため、体が温まりやすくなる効果が期待できるのです。ヨガが冷え性に効く理由を具体的にあげてみると、以下のようになります。
*リンパの流れや血流がアップする
リンパの流れや血流は、骨格が歪んでいると停滞しやすくなります。ヨガでポーズをとると、関節が緩むので、骨格をもとの位置に戻しやすくなるといわれています。骨格が正しい位置に治ることで、リンパや血の流れを阻害していたものがなくなるため、体温が上がりやすくなる効果が期待できます。
*むくみを減らす
体が歪んでいると、体のあちこちにむくみが起きやすくなります。たとえば、骨の歪みのせいで血流が悪くなっていると血液の水分が血管の外に漏れてしまいむくみの原因となります。むくみによって水分が停滞すると、体が冷えやすくなってしまいます。加えて、温かい血液が体中に行きわたらないことが原因となって、冷えはさらに加速してしまうでしょう。冷えを改善するには、老廃物や水分の流れをよくすることも重要だといえます。ヨガをおこなうと、全身が水分や血液の流れがよくなってむくみを減らすことができます。
*自律神経を整える
冷え症には、自律神経も大きく関係しています。自律神経が緊張している状態では、血液が収縮することにより血流が阻害されています。ヨガには気持ちを落ち着かせる効果もあるため、緊張状態を開放することが可能です。それにより、自律神経が整い、血流をよくして体を温める効果が期待できます。
②:ホットヨガは冷え性に効果ある!?
冷え症を改善したいのであれば、ヨガのなかでもホットヨガを選ぶと効果的だといわれています。ホットヨガでは体を温めながらヨガをおこないます。そのため、冷え性がひどくて運動してもなかなか体が温まらないというタイプの人でも、体をしっかりと温めやすくなります。そして、ホットヨガのなかでもとくに冷え性に対して高い効果が期待できるのが、岩盤ホットヨガです。通常のホットヨガでは、暖房器具を使用して室内を温めることがほとんどとなっています。しかし、岩盤ホットヨガは岩盤浴で使用する岩盤を使って室内を温めます。岩盤は赤外線の力により室内を温めるため、体を芯からしっかりと温めることが可能です。岩盤ホットヨガは一般的なホットヨガよりも体の温かさを持続させる効果が高いといわれています。そのため、ヨガを終えた後でも、長くその効果を感じ続けることができます。
③:インストラクターが冷え性に効くヨガポーズ4つご紹介
ヨガのポーズのなかには、とくに冷え性に効くポーズがあります。ここでは、冷え性を改善するのに役立つポーズを4つ紹介します。何をしてもなかなか改善しない冷え性に悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてみてください。
*冷え性に効くポーズその1:バッタのポーズ
バッタのポーズは、お腹や背中、脚を強化するのに役立つポーズです。内臓をマッサージする効果も期待できるため、体の中を活性化させるのに役立ちます。バッタのポーズをとるときは、まずヨガマットのうえにうつぶせになりましょう。そして、両腕の肘を曲げずに体の下に敷きます。そして手のひらは床に向け、両肘の間隔はなるべく狭くするようにしてください。そうしたら、あごをなるべく前に突き出すようにして床にそのままおろします。息を吸いながら両手をてこのようにして、右の脚をあげて深呼吸します。息をしっかりと吸ったら、今度は息を吐きながら足を下におろしましょう。左側も同じ要領でポーズをとります。ポーズをとるときは、腰が左右にねじれないように注意するのがポイントです。
*冷え性に効くポーズその2:ねじりのポーズ
ねじりのポーズは骨盤のゆがみを整えたり、内臓をやさしく刺激したりする効果があります。ねじりのポーズはバランスがとりやすいので、誰でもとりやすいです。ねじりのポーズをとるときは、まず床に座って両足をそろえましょう。そして、右足を立てつつ、左足の外側に置いてください。そして、左足を曲げて床につけるようにし、お尻をできるだけ体のほうに引き寄せます。次に、右手をお尻の後ろにもっていき、左手で右足をかかえます。そうしたら、息をしっかりと吸って背筋を伸ばしながらまっすぐにします。息を吸い終わったら、今度は息をゆっくり吐いて、左手で右足を押すようにして体を右のほうにひねります。ここで、深呼吸を何回かゆっくりと自分のペースでおこないます。左右反対の向きも同じようにおこなえば、1セットが終了します。
*冷え性に効くポーズその3:下を向いた犬のポーズ
下を向いた犬のポーズは、ヨガのなかでも基本のポーズです。体の疲労をやわらげたり、肩こりを改善したりするのにも役立ちます。ポーズをとるときは、まず四つん這いになってつま先を立てたら、手のひらの一つ分だけ手を前に移動させます。下を向いた犬のポーズをとるときは、手の平全体を床にしっかりとつけるようにするのが大切です。そして、手に体の重さを乗せるようにして、背筋を伸ばしたまま両膝をゆっくりと上に持ち上げます。しっかりとお尻が上に上がったら、かかとを床に押し付けるようにして膝を伸ばしましょう。ポーズのバランスが整ったら、深呼吸をしながら30秒ほどその状態を保ってください。深呼吸をするときは、体全体を使うようにするとより深く全身にアプローチすることができます。30秒が過ぎたら、息を吐きながら最初の状態に戻ります。
*冷え性に効くポーズその4:三角のポーズ
三角のポーズでは、体感を鍛えながら両脇から脚にかけてストレッチさせます。全身の筋肉にしっかりとアプローチできるので、冷え性を体の芯から改善できるポーズです。三角のポーズをとるときは、まずまっすぐに立ちます。そして、息を吐きながら両足を大きく開きましょう。このとき、両足は肩幅よりも広くなるようにします。そして、体を傾けるほうの足の指先を外側へ向けます。さらに、反対側の足の指先は正面に向けてください。そうしたら、体を傾けて肩を床と平行になるようにします。肩にはなるべく力が入りすぎないようにするのが重要なポイントです。そして、息を吐きながら上半身の角度を深めていきます。体を傾けている方の手を足首に回して、足首をつかんでバランスを取りましょう。数秒間ゆっくりと呼吸してください。なお、このときの視線は上のほうに向けます。これを左右両方ともおこないましょう。
冷え症に効くヨガのポーズを取り入れると、効果的に冷え性の改善ができます。冷え性に効くポーズは初心者でも簡単におこなえるのが大きなポイントです。体の冷たさを感じている人は、ぜひヨガのポーズで体を温めてみてはいかがでしょうか。